と勝手に納得したように言いながらナカバヤシさんはトオルの分の酒もコップに注いでトオルに手渡す。
って言うかまあ、なんだかんだでこのわたしも大分もう気が済んできていたみたいで、
もう、はいはい。

トオルも乾杯蘇家興
と言ってトオルのグラスに自分のコップをカチッと重ねた。
翌日の3月30日、その日も朝からどんよりと雲の多い、寒い一日との予報だった。
コウは昼過ぎにメールでその旨を伝えつつ2時過ぎにわたしの住むシェアハウスに姿を現すと、そのほぼ時間どおりに入り口の呼び鈴を鳴らした。
わたしはその日あまり食欲がなく、ビタミンCのサプリを飲んだきりで朝から何も口にしていなかった。
よう」
とコウは言いつつドアを開け、いつもの呑気な笑顔で玄関に入って来る。
ああ、どうぞ」
お昼は?食べた?」
う?ん。

まあね」
とわたしは嘘をつく。
そう」
ああ、今日はここ、誰もいないから。
リビングにどうぞ?」
ああ、わかった。

じゃあ、お邪魔します網上市場推廣
と言ってリビングのソファに腰を下ろしたコウにわたしはさっきまで自分が飲んでいたのと同じローズヒップティーを彼の分も(ティーバッグにお湯を注いで)作り、そのカップをテーブルの上にそっと無言で置いた。
ああ、どうも????、ありがとう」
と、コウはそれに一瞬口を着け、
アチッ」
と言って今度はそれをフーッとさますように息を吹きかける。

それで?」
と勝手に和んでいるコウを催促するようにそう切り出すわたしに、
ああ???。

まあ、そう、そのなんて言いうか?」
と口ごもるコウ。
相手は?

それで、何処で知り合ったって?」
とわたしは彼に視線も合わせず、床の一点だけを見つめながら畳み掛けるようにさらにそう切り込んだ。
ああ、それが???」
それが三元顧問蘇家興